■プリシスの性格について プリシス編ネタバレ
生まれたときに捨てられ、神父に育てられたという設定の割に明るい性格のプリシスについて。
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人間の人格の形成には2つの要因があり、1つは育った環境、もう1つは遺伝だと言います。ムーアは育った環境が性格に大きく影響しているようですが、プリシスは遺伝の要素が大きそうですね。キャンプ内のプリシスとエミラデールの会話で、エミラデールはプリシスが自分の姉に性格が似ている、と言います。プリシスの性格は、母親似みたいですね。
また、育った環境の要因を考えるなら、彼女は幼い頃、イジュランにディーノとともに育てられたので、多少わがままな育ち方をしていると言えます。ムーア編のディーノの性格についてのところにも書きましたが、ディーノは大切に扱われていたので、プリシスはそれを見て自分も同じようにあるべきだと思ったのです。ディーノはもちろん王子だから甘やかされていたのですが、プリシスはそんなことは分かりませんから、「ディーノだけ優しくされて、ずるい!」と言って、結局イジュランは彼女を甘やかしてしまったのでしょう。エンディングの最後で明らかになりますが、イジュランはプリシスがバルサザールの娘であると知っているので、やはり厳しく育てるのにはどこか抵抗があった、ということも考えられます。イジュランに大切にされたプリシスは、聖職者らしくない、明るくのびのびとした人物になってしまったのです。 |
■プリシスとディーノの関係
イジュランには王子として扱われていたディーノ。なのに、プリシスが彼を呼び捨てにできる理由について。
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ディーノは自分が王族であることに強いこだわりを持つ人物ですし、イジュランもディーノを王子として育てたので、どこの馬とも知れないプリシスがディーノを呼び捨てにできるはずがありません。もちろん、ディーノは幼いプリシスに、自分を王子と呼ぶようにと命令してきました。ところが幼いプリシスは、うまく「王子」と言うことができず、いつも「ディーノおじ」と呼んでしまっていたのです。ディーノはこれを嫌がって、何度もそのように呼ばれるうちに、もう呼び捨てでいい、ととうとう折れてしまいました。
プリシスは6歳頃からアルビエラ城下町を出て、別の町の修道院で児童期を過ごしたという設定です。修道院から戻ってきた頃は、もちろん「王子」と言えるようになっていたのですが、彼女は昔は呼び捨てで良かったんだから…と、何の疑問もなくディーノを呼び捨てにしてしまっています。これにもディーノは怒ったのですが、何度言ってもプリシスが直そうとしないので、とうとう諦めてしまったのです。このように、ディーノはプリシスにどこか甘いというか、弱いというか、かなわない部分があるようですね。
これらについてはゲーム中に語られることのなかった、裏設定中の裏設定ですね〜。 |
■プリシスの修道院時代
修道院にいたプリシスが、アルビエラに戻ってくるまでの出来事について。
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プリシスの修道院時代については、完全に裏設定ですが。プリシスは一人前のシスターになるよう、別の町の修道院に預けられていました。シスターのベロニカも、少女時代はここで過ごしたという設定です。聖職者を志す少女しかいない、厳粛な場所です。ところがここでもプリシスの自由奔放な性格が発揮されています。プリシスは自分で言っているように、勉強がとても嫌いです。修道院でも勉強をサボって遊んでばかりいる、問題児だったのです。また修道院では食べる物を作ったりするのも全て自分達で行うのですが、プリシスはおっちょこちょいで、料理を失敗したり皿を割ったりと迷惑をかけてばかりだったので、とうとう修道院から追い出されてしまったのです。以後は、アルビエラでイジュランから回復術を習っていたというわけです。 |
■プリシス出生の秘密 プリシス編ネタバレ
プリシスの両親はどうやって出会ったのか。大いに疑問の残る、プリシスの出生について。
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プリシスはエンディングで出てきたように、バルサザール神とグリゼルの娘のカーナの娘です。神様が人間と接触するわけないじゃん、と思われるかも知れませんが、実際にトランザムは誰でも会うことができますよね? この世界の神様っていうのは、意外と有り難くない存在なんです(笑)。
話を戻します。バルサザールはトランザムに恨まれていて、捕らわれてしまうほど危険な状況にいました。実際、バルサザールは今回のことだけでなく、何度も危険な目に遭っています。カーナは魔法使いとして旅をしている途中、バルサザールの危機を救ったことがあります。そこで、2人の愛が芽生えてしまったのです。本来ならばバルサザールは全ての存在を平等に愛さなければならないのですから、これは罪です。バルサザールがこんな罪をおかしたのは、トランザムとの戦いで力を奪われていたからです。バルサザールも完璧な存在ではなかった、ということです。この辺はムーア編と共通した話題になってしまいますね。
で、話を戻すと、そんな罪を犯したバルサザールに、トランザムはつけ込みました。2人を引き離してしまったのです。バルサザールはトランザムに捕らえられ、カーナはバルサザールに会えなくなってしまいました。アルビエラに戻ったカーナですが、子供ができたことに気がついて、バルサザールを探しに家を出てしまいます。ところが探しても見つかることはなく、その子供は産まれました。それでもカーナはバルサザールを探すことを諦め切れずに、子供に自分のペンダントを持たせ、人目につきやすいところに子供を捨てたのです。身が裂かれるほどに辛い想いだったでしょう。その子供はベロニカに発見され、教会でイジュランにプリシスと名づけられて育てられたのです。カーナが今どこでどうしているのかは謎ですが、トランザムが彼女を生かしておくとは考えにくいですね。
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■プリシスの力 プリシス編ネタバレ
これまた謎のまま終わった、プリシスが放つ不思議な光について。
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これは率直に言うと、プリシスがバルサザールから継承した力です。トランザムは魔の力で人を悪意を引き出す力を持っています。スラッツやシャフト、ディーノが混乱して悪いことをしますが、あれです。プリシスがバルサザールから継承したのは、それを打ち消す力です。プリシスはバルサザールの娘ですから、力を使って彼らを救うことができました。
また、プリシスがバルサザールから継承したのはその力だけではなく、カリスマ性のようなものも引き継いでいます。あのおっちょこちょいでおばかさんなプリシスのどこにカリスマが?と思うかも知れませんが、バルサザールが人間たちの父であるように、プリシスは母性愛に満ちています。プリシスは母としての愛情で人を包む優しさを持っているということです。シャフトがプリシスによって救われ、その後彼女に好意を抱いたのは、この母性愛が原因です。また、プリシスは最終決戦前に敵であるトランザムに対して「救ってみせる」と言いますが、これも母性愛ですね。まだプリシスは子供なのでただの少女ですが、成長したら聖女と呼ばれる存在になるわけです。 |
■プリシスが戦う理由
ムーアと比較するとよく分からない、プリシスがトランザムと戦う理由について。
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プリシスが自分で言っているように、魔神を倒してみんなを幸せにしたいのです。母性愛です。プリシスは、ムーアのようにトランザムと戦うことを深く考えているわけではありません。戦えば勝てるという、ムーアからすればかなり甘い考えです。また、ディーノが行くから私も、というのもあるでしょう。ディーノは今までプリシスを従えてきましたから、プリシスがディーノに従うのは当然なのです。 |
■ディーノのお嫁さん候補 プリシス編ネタバレ
エンディングでアルビエラ王となったディーノ。彼の妻となる、最有力候補の人物について。
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プリシスはバルサザールの娘なので、バルサザール神を信仰するアルビエラ王国ではプリシスはフィルラルド以上に身分が高いと言えます。プリシスがバルサザールの娘だということは、じきに知られていくことになります。そんな状況を、あのフィルラルドが黙っているでしょうか。なんとしてでもプリシスに権力を持たせないようにしなければなりません。そこで良い方法となるのが、新しく王となった息子のディーノと彼女を結ばせることです。アルビエラ王と神の子が結婚するのですから、国にとっても形がいいですよね。ムーアもディーノとプリシスが一緒に育ったことを重視して、2人の結婚を勧めるでしょう。
しかし、本人達は違うはずです。一緒に育った仲なのですから、今更結婚しろと言われても戸惑うでしょうね。お互いを恋愛の対象として見るのは難しいと思います。その辺を考慮せずに結婚を勧めるということは、ムーアってやっぱり気が利かないですね(笑)。
ほのぼのエンドだったプリシス編なのに、ものすごーく現実的で暗い話になってきましたね。この2人が最終的にどうなっちゃうかは考えていません。ご自由に想像していただければと思います。 |
■イジュランについて プリシス編ネタバレ
エンディングの最後で明かされる、イジュランの正体について。
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イジュランは、自分で言っている通り、15年ほど前に病気で死んだ人物です。本当ならば、彼がこの世にいるはずがありません。彼は既に、天に召されていたのです。しかし、ちょうどそのすぐ後に、バルサザールの娘・プリシスが生まれました。娘を心配するけれど、でも自分ではどうにもできないバルサザールは、なんとか娘を育て上げてくれる人物を探そうと思いました。そこで、プリシスの保護者の役目を与えるために、イジュランを復活させ、彼にそれを頼んだのです。神様なので、人を生き返すことくらいはできるんでしょう。こうしてプリシスを間接的に守ることしか、バルサザールが娘にしてやれることがなかったのです。
イジュランはプリシスを育て上げるという役目が終わったので、自分の命は尽きると思っていました。しかしバルサザールは、プリシスを見守ってくれた恩返しに、イジュランがもう一度死ぬまでこのまま生き続けさせようと思ったのです。一度死んでしまったイジュランですが、彼はまた、自分の大切な人達と一緒に生きていられるのです。 |
■チェイニーは劣等生? チェイニー編ネタバレ
チェイニーの回想で、家族にギタギタに言われてしまうチェイニーの能力について。
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チェイニーは生まれつきの魔力は高かったのです。ところが、魔法をうまく使う能力は劣っていました。生まれつきの魔力が高いだけに期待されていたチェイニーは、周囲の落胆させることになりました。チェイニーの家族がチェイニーに辛く当たるのも、元から期待されていたからでしょう。チェイニーが魔法がうまく使えないのは、そんな家族の影響だからでしょうか。ですから、親元を離れた彼は、今はのびのびと勉強をし、魔法を使えているのです。 |
■チェイニーの意思
チェイニーが、竜王を倒すことに固執してしまう理由について。
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これは別に謎というほどのことでもないと思いますが、チェイニーは、夢や理想を追い求めてしまうんです。また、チェイニーは性格上完璧主義だといえます。チェイニーの家族はみんな優秀な魔法使いで、自分もそうあらなければならないという気持ちが強いのです。だからより高いものを求める。自分をバカにしてきた家族を見返してやりたいというのも、大きな原因です。 |
■チェイニーの学友への感情
アルビエラ学院の学生を殆ど仲間にできないチェイニーの、彼らに対する思いについて。
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チェイニーは自分以外の人にはあまり興味がないので、学生たちともあまり話をしません。特にエミラデールとは口を利いたことがないでしょう。が、チェイニーは彼を一方的にライバル視しています。同じ召喚士のリベラに対する感情も同じでしょうが、リベラはチェイニーに話しかけてくるので、会話の中で好意的なリベラの裏の感情を探ろうとしています。他の女学生ですが、彼女たちのことは相手にしていません。彼は、同じ男性でなければライバルだとも認めないようです。チェイニーが必要以上に他人と関わろうとしないのは、裏切られるのが怖いからですけれど。 |
■チェイニーの考え方の変化 チェイニー編ネタバレ
エンディングでチェイニーがとる行動について。
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エンディングでは、チェイニーの気持ちがかなり変化したと言えます。チェイニーの、リネッタに対する気持ちの変化ですね。チェイニーはイアモスが指摘する通り、リネッタがいなくなっても彼女のことを心配しなかったし、リネッタがイアモスの所にいたからって感動の声を上げたりもしなかった。リネッタを何とも思っていなかったんです。ところが目の前でリネッタが倒れたことで、チェイニーはリネッタを失った、と思ったんです。このときチェイニーは、実は自分がリネッタに対して好意を持っているということに、やっと気付いたんです。エンディングでのあの行動は、何も考えられずにただ彼女を助けたい一心でしてしまったんです。
その後チェイニーはアルビエラを離れて旅をするわけですが、この旅にはリネッタのそばを離れようという気持ちもあります。チェイニーはプライドが高い人物なので、自分がリネッタに特別な感情を抱いていることを否定したくなったのです。だから彼女と距離を置きたいと考え、アルビエラを出ることにしたのです。といっても、離れることで彼のリネッタへの気持ちは逆に高まってしまいそうでもありますが。 |