■アマンダの姿 アマンダ編ネタバレ
人間とドラゴン、両方の姿を持つアマンダ。どちらが彼女の真の姿なのかについて。
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どちらが真の姿なのか、というのはありません。人間もドラゴンも、どちらもアマンダなのです。しかし、アマンダは常に人間の姿でいます。これは、アマンダが父イアモスに対して反発心を持っていることの表われです。イアモスが人間が嫌いということを分かっていて、人間の姿でいるわけですから。エンディングでアマンダはドラゴンの姿から戻れなくなってしまいますが、これはケガによって変身するほどの体力を失ったのであり、ドラゴンの姿が基本、というわけではありません。
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■アマンダの本音 アマンダ編ネタバレ
母に同情し、父を恨むアマンダ。彼女の怒りの裏に隠された、真の想いについて。
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アマンダは両親に対して複雑な感情を抱いています。父親を恨んでいることは、彼女が話す通りです。しかし、母親に対してはどうでしょうか。アマンダは口では母親に同情しているようなことを言っているのですが、実際は違います。アマンダは母がイアモスを愛さなかったということは、同時に娘である自分のことも愛していないことと同じだと分かっています。アマンダは話している途中で涙をこぼしますが、この涙は母の悲しい人生に対するものではなく、母が自分を愛してくれなかったことに対するものなのです。口では違うことを言っていても、内心ではそのことを思い出していて、涙があふれてしまったわけです。
彼女の話を聞いていたリベラは、そのことを理解して、それ以上は追及しようとしません。そして、イアモスとアマンダが親子であることを理由に、2人を和解させようと考えたのです。 |
■リベラについて アマンダ編ネタバレ
アマンダと出会い、じきに彼女に恋心を抱くリベラ。その理由について。
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リベラがアマンダのことを好きになったのは、出会ってすぐです。カイエンが言う通り、一般的に見てアマンダは美しい少女なので、リベラが惹かれるのは自然なことだと言えます。また、リベラは魔法使いなので身体が弱く、勇ましく戦うアマンダに憧れた、ということです。しかし、これだけではエンディングで彼が言うほど、彼はアマンダを愛せないはずですね。リベラは上のアマンダの話を聞いていて、アマンダに一層の好意を抱いたのです。男勝りだと思っていたアマンダが涙を見せたことで、リベラの心は大きく動いたでしょう。自分が護ってあげなければとか、そういうことを思ったのです。そう気付いてしまえば、あとはアマンダの全てが好きになってしまいます。
では、アマンダの方はどうなのか。アマンダはリベラに特別な感情を持っているというわけではないし、リベラの気持ちにすら気が付いていません。それにしてはリベラがいなくなったと知ったときに取り乱すのが変だって? いや、あれくらい心配するのは普通でしょう。またあれは、チェイニーと差をつけるための演出だといえます。
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■イアモスの考えの変化 アマンダ編ネタバレ
イアモスが、リベラに対する考えが徐々に変化していくことについて。
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イアモスが人間を嫌いなのは、言うまでもありません。なので、娘のアマンダが人間のリベラに協力したのが気に入らないのです。当然、リベラに怒りがあります。その後イアモスは、リベラを拉致します。リベラはこれがチャンスだと思ってイアモスにアマンダのことを許してもらえるように説得しますが、このときにイアモスはリベラがアマンダを愛しているのではないか、と思ったのです。一度人間の女性と失敗している彼にとって、娘のアマンダが人間の男性に愛されることは嬉しい反面、アマンダがドラゴンの姿になったらリベラはアマンダを嫌うのではないか、という不安もありました。なので「なぜアマンダのためにここまでするのか」と聞いて、リベラの本音を探ろうとしたのです。ところがリベラは、「これは私のせいだから。私がいなくなるから許して欲しい」と言ってしまいましたね。イアモスにとって、この答えは望まないものだったのです。アマンダを愛しているからだ、と言って欲しかったんです。イアモスは思い通りにならないとすぐ怒る子供っぽいところを持っているので、怒り狂ってしまいました。また、アマンダをわざと怒らせてドラゴンに変身させようと考えたのも、リベラを試したのです。アマンダを怒らせたのは、リベラに対する気持ちを確かめる意味もあるかも知れませんが。そしてドラゴンになったアマンダの姿をリベラに見せて、本当に聞きたかったことを尋ねました。彼は自分には出来なかった分、娘のアマンダには人間の男性と幸せになって欲しいという気持ちがあったのです。
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■グインの設定について
生い立ちなどが殆ど明かされていない傭兵のグインの家族などについて。
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グインはアルビエラ城下町に生まれたときから住んでいる、生粋のアルビエラっ子です。幼い頃は両親がいたのですが、現在は他界しています。2人ともかなりの酒豪で、父親はグインが8歳のときに酔いつぶれて死に、母親はグインが12歳のときにやはり飲みすぎが原因で死んだ…という、密かな設定もあったりします。
グインは少年時代から、戦ってお金を稼ぐ独特の生き方をしてきました。自由気ままに戦って稼いで酒を飲んで、という生活が気に入っているので、アルビエラの騎士の考えは彼には理解できません。傭兵歴が長いので、ある種のポリシーを持っており、したたかです。傭兵として戦うときは、さまざまな人物に雇われます。金のためなら雇い主が誰であっても気にしません。キャンプ内のグインとエミラデールの会話で、「今回は敵同士じゃなくて良かった」といったことを話していますが、これはグインの仕事の関係で今までに何度か2人が敵対関係になったことがあるからです。最近は良い仕事が入らないとこぼしている通り、仕方がないので宝探しに出かけているようです。 |
■グインの幼友達について
幼い頃のグインの遊び仲間について。
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グインの年代は、ちょうどフィルラルドが即位してから安定してきた時代で、子供が多く産まれました。なので同年代の子供が多く、グインたちはかなりの大人数で遊んでいたはずです。昔からアルビエラに住んでいる子供ですから、グインの他にオスカルとかベロニカ、アプリル、シャフト、エミラデールなどです。実際はもっとたくさんいて、誰が誰だか分からなくなるくらい大人数でした。どうして人数が減ったのかというと…まあ、町を出て行った人も多いということにしましょう。幼なじみであっても、お互いを忘れてしまった人たちも結構いるということです。 |
■グインの野望について グイン編ネタバレ
グインがなぜ、フィルラルドを倒すという野心を持っているのかについて。
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グインは傭兵であり、その時点でアルビエラの騎士に対しては反発心を持っています。お前たちとは違うけど、俺は1人でも戦っていけるんだよ、みたいな。
またフィルラルドはアルビエラを制圧した人物であり、一般市民からすれば侵略者でもあります。しかしフィルラルドが即位してから30年ほど経っているので、現在はその辺は落ち着いているといえます。グインはケルサ信者というわけでもないので、フィルラルドの宗教を制限するやり方に反感を持っているわけでもない。
ですからグインにあるのは、なんとなく持っている王国への反発心と、幼い頃のあの事件の衝撃です。幼いグインの目には、あの事件は恐ろしく、そして王という立場の人間に対して強い怒りを覚えるものでした。正義感の強いグインにとって、国王が幼い少女を痛めつけるというのは黙っていられなかった、ということです。またグインは男性らしい、身分不相応の夢を抱いた、というのもあります。この辺はチェイニーと同じですね。ともかくあの事件で生まれたフィルラルドへの不信感と、成長の過程で出てきた天下をとるという野心があわさって、グインはあのような行動に出るのです。 |
■フィルラルドの正体 グイン編・オスカル編ネタバレ
不老不死・妖怪などとウワサの絶えない国王・フィルラルドの正体について。
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フィルラルドの正体は、グインが言っている通りです。「人の血をすすって生きるヴァンパイア」というやつです。フィルラルドはヴァンパイアなんです。若い女性の血を奪って、若いままでずっと生きている。
グインが目撃したあの事件は、フィルラルドがベロニカに噛み付いて血を奪ったというものでした。あのとき、フィルラルドの顔色が悪かったのは、血が足りなくて(笑)獲物を探しているところだったからですね。そして、若い少女であるベロニカを見つけて噛み付いたのです。本当ならばフィルラルドが血を奪えば死んでしまうほど恐ろしいものなのですが、あのときはグインが騒いだのでフィルラルドは逃げてしまい、ベロニカは一命を取り留めました。
シルキィについてもそうです。シルキィはエルフの寿命は長いから、エルフの肉を食べて不老不死になろうとしたんじゃないか、などと言っていますが、これはそうではなくフィルラルドは少女シルキィの血を奪おうと思ったのです。しかしシルキィがおとなしくしなかったので、頭にきて牢屋に入れてしまいました。彼がシルキィをそのままにしておいたのは、やはりシルキィが言うように忘れてしまったのでしょう(笑)。
また、オスカル編のソフィーヌも同じです。フィルラルドはソフィーヌの血を奪おうと彼女のところへ行ったのですが、ソフィーヌが勘違いをして騒いだので失敗したのです。ソフィーヌがフィルラルドを「女を食いモノにしている」と言うのは意味はあっていますが、ソフィーヌが考えていることとは違うので、彼は否定したのです。
ちなみに、フィルラルドの息子たちはヴァンパイアというわけではなく、人間です。 |
■マーシャの正体 グイン編ネタバレ
仲間キャラクターの中でも最も謎の多い、道具屋のマーシャの正体について。
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マーシャはフィルラルドと同じく不老不死だと言えます。マーシャとグリゼルの会話で、昔から…グリゼルが若い頃からマーシャはあの姿なのだと明かされます。もちろん、マーシャは人間ではありません。マーシャはフィルラルドと同じように、彼女の場合は男性を食いモノにすることで若いままだということ。フィルラルドやマーシャは元は人間なのですが、既に一度死んでいると考えられますね。フィルラルドとマーシャの関係といえば、「アルビエラ」もマーシャの姓の「エルヴィラ」も、つづりが「Elvira」なのがポイントでしょうか。さて、どういう関係なのでしょう。これ以上はご想像にお任せします。
マーシャは仲間にするととても弱いキャラクターですが、実際はもっと強い力を持っているという設定です。 |