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キャラクター誕生秘話

シグレ

次に主人公選択制のゲームを作るなら、和風キャラをオフィシャル主人公にしようと思っていて、制作開始より10年くらい前から考えていたキャラクターです。今回、ファーレシアの続編を作ろうと思って真っ先に投入しました。
初めての和風主人公なので、性格はあまり意識することもなく、自分の作りやすいように作りました。最初はもっと仲間入りが難しかったのですが、難しすぎて気付かないテストプレイヤーが出たため、条件を少しゆるくしました。

オデット

このキャラクターも、主人公選択性のゲームの主人公として長年温めていたキャラクターです。一昔前のミステリードラマに出てくるような、戦う力はないけれど、頭の回転がいい女探偵みたいなコンセプト(笑)で。「戦う力はない」だけは引き継がれており、ファーレシアの続編なら宿屋がいいだろ う、ということで宿屋になりました。
入浴シーンは小春の提案で作りました。最初は画面が暗転するだけの味気ない(?)演出だったのです。

アルノー

上記のオデットのパートナーキャラとして考えられていました。世界観からして傭兵のつもりで考えられていましたが、ファーレシアの続編ということで練り直しているうちに、騎士の方が話が作りやすいということで現在のポジションとなりました。本当はもっと軽い性格を想像していたのですが、出来上がった顔グラが思った以上に堅い感じだったので、それにつられて軽さがやや消えてしまいました。
ニコライとライバルだということや、モルガーヌとの従姉弟設定は、協力攻撃がどうしても思いつかなかったことによる後付けです。

ラスティ

2006年頃に作ろうとしたゲームの主人公がラスティにあたるキャラクターでした。年齢は12歳くらいでしたが、国の占い師に魔王を倒す勇者であることを告げられ、魔王を倒しに旅立つ無邪気な少年、という設定でラスティと同じです。あまりにも少年すぎて、プレイヤーから共感されにくいということで没となりました。今回登場が決まった際に年齢が下がったのは、主人公の息子となったことと、『ファーレシア英雄列伝』の子どもキャラに合わせるためです。

ローウェン

上記のラスティの元のゲームで父親がラスティを助けてくれる役回りで、プレイヤーは何も知らない子ども主人公よりも、この父親の方に共感すると思いました。年齢的に主人公にするのは厳しかったので、このストーリーごと没になりました。
今回、6人の主人公を作ることになって、1人は年齢の高いキャラクターを入れようと思い、このストーリーのことを思い出して、年輩キャラのストーリーはこれにしようと思いました。
最初からストーリーがはっきり決まっていたので、最初に作り出したのがローウェン編でした。

カイ

『エニスの商人』を公開してしばらくした2011年の秋に考えたゲームのキャラクターです。今回、主人公選択性のゲームを作ることになり、そんなにたくさん主人公思いつかないし、気に入っていたのでこのキャラクターを入れました。キャラクターから考えたので、カイ編は一番苦労しました。
「他の主人公で登場しないレア度の高い主人公」が彼である理由は、アネリ・エリアス・オデットは主人公の時だけ強い性能にしやすい、シグレは和風キャラなので幅広く使えたほうが良い、ローウェンは子どもがいるのに町にいないのはおかしい、ということから没になったためで、消去法です。

シャノン

カイのヒロインとして作られたキャラクター。カイが直球の王道主人公なので、そのヒロインは、絶対によくいる同い年~2歳くらい年下の健気な幼なじみの女の子、みたいなキャラにしたくなかったのです。カイとの間に恋愛要素はないはずだったのですが、終盤あまりにも目立たなかったので、仕方なくこうなりました。
能力値的に腕力が低いのは、パラディンで唯一の女性キャラなので、そういう個性を押し付けられてしまったためです。

アネリ

ここから、企画が『アークベリー』に決まってから誕生したキャラクターたちです。ポジション的に年の若い女性主人公が必要で、前作は魔法使い主人公は男だったし、今回は女にしないと…ということでこのキャラクターができました。既にもう1人の女性主人公としてオデットがいたので、素直な性格で毒がない感じなのは自然に決まっていました。
最初はもっと仲間入り条件が高かったのですが、他のシナリオでも気軽に使えるようにしたくて、仲間ストーリーを大幅に変えたりしました。

ゼクス

アネリ編のストーリーを考えていて誕生しました。役割的に他の主人公で仲間になると都合が悪いので、アネリ編オンリーであるのも最初から決まっていたことでした。
名前はドイツ語で数字の「6」。別に第6子という意味ではなく、人名として使いやすいからというだけです。「ゼクス」のスペルは本来は「sechs」ですが、ツヴァイとの関連を深くしたかったので、両方イニシャルが同じになるよう、「Zechs」と設定しています。

ネロ

カイに弟キャラを作りたくて誕生。カイと同じく戦士系にしたかったのですが、カイに弟がいることに意味のあるストーリーにしなければならないと考えて、なかなか思いつかず難航し、「魔法使いならばラスボスと因縁がつけやすいのではないか?」ということで魔法使いとなりました。甘えん坊の弟キャラで、「カイの弟」だけで済まされるキャラクターにはしたくなかったので、カイとは違う考えを持っているし、たまに男らしい言葉遣いをするように気を配りました。

マーシャ

『ファーレシア』の関連作を出すのなら、マーシャは再登場だろう、と思っていました。道具屋のキャラクターも特に新しく思い付かないし、それほど人気の高いキャラクターでもなかったので、影響が小さいかなと。ファーレシアでは存在しなかったため闇魔法は使えませんでしたが、本作は属性が増えたので、闇属性ということになりました。ファーレシアの世界観ときっちり合わせようとするとすると創作の自由度が下がるので、この辺は臨機応変にしています。

スララ

大量の絵を描くのがダルイ時の救世主、スライム。今回も出さずにはいられませんでした。誕生の経緯としては、普通に、前作が男性だったのでじゃあ今回は女性で、というだけです。年齢や性格はこの時には決まっていませんでしたが、ルチアと友人にしてみた方が盛り上がると思い、自然と別に何ということもないキャラ性に仕上がりました。
名前は、スライムの女性といったらこれしか思い付かないだろみたいな適当なネーミングです。

エリアス

主人公は最低でも6人いないとパワーダウン感が否めないので、あと1人考えなきゃとは思っていましたが、特に出したい主人公も書きたい話もなかったので、なかなか決まりませんでした。そして、他の主人公とのバランスなどもあるので、「男で、人間以外で、一人称僕、敬語で喋る、回復役の主人公がいない」と思い、その全てを押し付けられた主人公がこのキャラクターです。種族がイルフェンなのは、その事情からであり、好きでそうしたわけではありません。

サツキ

和風キャラはシグレ以外にも必要なので。そして、女性キャラは絶対にいるので、まずは王道女アサシンということで考えました。しかしまたユマみたいなキャラになりそうでマンネリだと思い、気に入っていませんでした。
実際にシグレ編のストーリーを書き始めて、シグレがヒサメを探し回り神社に立ち寄る、というエピソードを入れたことから、巫女キャラへ、プリーストクラスへと大幅に変化しました。あわせて、性格もいかにも巫女らしい、優しくおっとりとしたものになりました。