キャラクター誕生秘話
イアサント
このキャラクターもデザインから。見た目からして、大人の魔法使いだろうなと。そしていつものクール系、みたいな。エミラデールのように学生の1人にしようかとも思いましたが、他に若い学生しかおらず不自然なので、講師という設定にしてみました。
アネリ編の授業イベントは存在しなかったのですが、アネリだけ専用イベントが少なすぎることと、アネリ編ではネロが仲間入りすると不都合だけどイアサントは別にいい、ということで後から付け足されました。
カシウス
まだキャラが足りないし、ファーレシアにはチェイニー・リベラ・エミラデールと若い男魔法使いは3人いたので、あと1人くらいいいだろう！ということで。ただ、どんなキャラクターか決まらないまま描いてみた顔が何の特徴もなかったので、「じゃあ空気読めないお坊ちゃんにしよう」と中身でクセをつけることにしました。最初から町にいるキャラが多いことと、KYさを描きやすいように、転入生にしました。なるべくジェフリーの出番を増やしたかったので、というのもあります。
メラン
最初、キャラは決まっていませんでしたが、プリーストが足りない、しかも若い男性はいないということで、それだけは決まっていました。プリーストなので、優しい性格にするつもりでしたが、これまた見た目に何の特徴もないので、「もう性格悪くするしかない…」ということで設定が決まりました。前作で宗教の対立とかあったし、それを利用しようと思いました。パウリナとの関係や彼女との確執を考え、これは二択しかない！！と早々に決まりました。
ヒサメ
アサシンのキャラが1人足りない。男がいい。そこで、シグレ編のストーリーがまったく思いつかずに困っていたところに、父親を出そう！ということで、すぐに決まりました。このキャラの誕生により、シグレ編の内容も大方決まりました。
性格等は自然に決まっています。シグレは異国人らしい堅苦しい喋り方ですが、ヒサメは息子よりは外での生活が長いこと、ベルトラントに合わせようと意識しているであろうということから、標準に近い喋り方をするように気を配られています。それはサツキにも近いことが言えます。
ホレイシオ
ボイス付ける時が大変だし、老人枠はマクシムでいいだろうか、と思っていましたが、老人剣士っぽいキャラを作りたいと思ってもう一人老人キャラを作ることにしました。老人勇者っぽいキャラにしたいと思っていましたが、年齢的にマクシムと絡ませたいとなると騎士にするしかありませんでした。本編で一緒に戦わせたかったのですが、そういうわけではなくなってしまい、エクストラステージで真っ先に一緒のパーティに入れて戦わせました。
ノーマン
スナイパーのキャラが足りない！ティモシーもブルーノもアレだから、すごくスナイパーっぽいキャラで！！ということで考えられました。イストニア文明に詳しいヴェルハルトのポジションもいないので、その役割も押し付けました。最初は女性にするつもりでしたが、キャラチップを作る時点で男性になりました。明るい性格なのは考えていましたが、キャラ的にさっぱりした感じなので、クレーマー的な誰かがやらなきゃいけない嫌な役もやらせています。そうしたら、クレーマー的なところが目立ってしまって、あまり明るい青年という雰囲気はなくなってしまいました。
ソフィア
この辺で、女児の保護者がいないことに気付く。1人くらいは専業主婦がいてもいてもいいだろう、ということで専業主婦。その夫を誰にするか悩み、デズモンドは結婚できないはずだしティモシーか？などと思ったりしましたが、そういえば団長が結婚していないのはおかしい、ということでセルジュの妻となりました。なんだかいわゆる「勝ち組」になってしまいそうだったので、実は不妊で悩んでいたこともあったようになりました。
ナオミ
ノーマンを作ってもまだスナイパーの人数が足りないので、次は女性で弓を使うキャラクター！から決めました。そして、恋愛に夢中なキャラクターを出したいとふと思って、主人公に惚れている設定にしました。しかしローウェン編でのみ仲間になるポジションがいないので、惚れる相手はローウェンのみになりました。ローウェンにはストーリー上に恋愛のヒロインがいるので、そういう面でやりやすいと思ったからです。
アウラ
ツヴァイは死んだ恋人であるアネリの姉を生き返すために暗躍していることは決まっていましたが、問題はその姉の処理でした。姉が登場しないのもおいしくないな…と。仲間にできるのが一番でしたが、アネリ編以外で仲間になるとネタバレなので、 かなり困りました。結果、クリア後に仲間にするという方法をとることにし、ツヴァイやエックハルトなども同様の処理になりました。名前はアネリの姉として適当に決めましたが、仲間キャラにするならもっと別の名前をつけたと思います。が、アネリ編のストーリーを修正するのが面倒なので、アウラのままになりました。
ヨン
ある日、「新しいクラスを作るべき！キャラも増やそう！」と思いたち、新クラスグラップラーが設立されました。そして、まず本職の武闘家キャラを男女で追加するべきだと思い、男性から。
この頃、魔王の城に行く方法が分からずに詰まるだろうということが懸念されていたので、レマイン川に立っていて案内する役目が必要だと思い、それを押し付けられました。
名前は「よ」から始まるキャラがいないので適当に考えました。様付けで呼ばれる運命のキャラです。
チエナ
というわけで女武闘家。ヨンと同時に誕生したし、同じ職業、同じような世界観。ということで、常にヨンとセットのキャラクターでした。ここから、ヨンと繋がりができるのは決まっていたのです。ヨンの登場が中盤以降になることは決まっていたため、このキャラは序盤に出すようにしようと思っていました。最初はデザインがもっと異なっており、性格が地味でしたが、魅力が少ないと思い今のものに変えられました。少人数のゲームでは出しにくいタイプですが、キャラクターが多いので一人くらいこういう女性キャラがいてもいいかと思いまして。
ヴィオレッタ
グラップラーというクラスを増やすことは決まりましたが、そもそもこれはそれまでウォリアーだったローウェン、パラディンだったコンラート・ミルカをそっちにするための処置だったので、空いたクラスの穴を埋める必要がありました。そうなると、真っ先に必要となるのが、男言葉の女性キャラ。絶対こういうキャラにしようと決めていました。しかし後から追加しただけであり、このキャラちょっと冷遇されすぎじゃないか？ということで、それまでシャノンが担っていたローウェン編での役目をまるまるこのキャラクターに変更しました。でもローウェン編はもうエンディングまでゲームに落とし込んだ後だったので、変更するのは非常に骨でした。
ニコライ
騎士系キャラでクラスの調整をし、もう一人ウォリアーの騎士を増やすことにしました。アルノーが軽い性格だったはずなのにそうじゃなくなり、ブルーノもクールな性格に変わってしまったので、ムードメーカーというか軽くて明るいキャラクターが必要だと思いました。アネリ編でしか仲間にならない割に、キャンプ会話が多くなってしまいました。ベーリックと同時に仲間にできないのに気付かず会話を作ってしまったりするから…。
モルガーヌ
最後に誕生したキャラクターです。元はファーレシアにも出てきたあのキャラクターが仲間になるはずでしたが、ある日「全滅すると所持金が半分になるのに銀行がないのはおかしい」ということに気付いて、そのキャラクターの代わりに銀行員を入れました。今となっては、そのキャラクターは出さなくて良かったと思います。どんなキャラクターにするかは悩みましたが、声をつける時に女性の方がやりやすいので、女性にすることにしました。女性でLサイズのみというキャラクターがいないのでそういう設定で。